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「『いつの間にか』AIのリスク実態調査 ~シャドーAI等の管理と補足 課題とプラクティス~」を公表しました

AIガバナンス協会(AIGA)は、会員企業への調査や有識者との議論を経て、2026年1月29日に「『いつの間にか』AIのリスク実態調査~シャドーAI等の管理と捕捉 課題とプラクティス~」を公表しました。

AI技術の急速な普及と進化に伴い、企業や組織の管理部門が関知しない形で導入・利用される、いわゆるシャドーAIの実態が深刻化している状況を踏まえ、会員企業を対象としたAIリスク実態調査を実施し、調査レポートを策定しました。
本調査では、各社およびグループ全体におけるAI利用状況や管理手法について、定量・定性の両面から分析を行っています。

本調査を通じて明らかになったのは、企業が意図して導入したAI以上に、ガバナンスの網の目をすり抜けて、いつの間にか組織内外から流入してくるAIの存在です。既存システムへのAI機能の追加、従業員による個人利用、さらには外部パートナーやサプライチェーン経由でのAI利用など、多様な経路を通じてAIが組織に浸透している実態が浮き彫りになりました。

AIGAでは、本調査結果を通じて、企業内に潜在するAI利用の実態を可視化するとともに、そこに内在する課題と、実務に資する解決の方向性を提示することを目指しています。AI活用の促進とガバナンスの高度化をいかに両立させるかという問いに直面する多くの企業にとって、本調査が一つの示唆となることを期待しています。

公表した調査レポートの全体版はこちらからご覧いただけます。

【調査の概要】

  • 調査期間: 2025年8月12日 〜 同9月10日
  • 調査対象: AIGA会員企業 115社
  • 有効回答数: 47社
  • 調査方法: オンラインアンケート形式
  • 設問構成: 全27問(選択式および自由記述)

【調査レポートの内容(目次より抜粋)】

第1.本調査について(概要・回答企業の属性)
第2.調査結果の詳細
  1.管理の目が比較的行き届いている領域(自社主導型)
  2.「いつの間にかAI」が流入し、課題となっている領域
  3.AIツール・サービス管理体制の実態と課題感
  4.グループ全体におけるガバナンスの実態
第3.AIガバナンスのパラドックス
  1.大企業ほど流入するAIが「見えていない」?
  2.ガバナンスを実践するほど「AI捕捉」が下がるメカニズム
  3.「無知の知」が示すAIガバナンスの成熟
  4.「完全管理」という幻想を捨てる時
Column:AIヒヤリハット「リスクの芽」
第4.現場の「実践知」に学ぶAIの管理・捕捉手法
  1.既存フレームワークを活用した「相乗り型」
  2.「対話」と「審査」による担当者のリスク感度の向上
  3.ホワイトリストの提示と技術による「リスクの早期遮断」
  4.従業員の「関心」を入り口にした実態把握
第5.先行企業のケーススタディ(インタビュー)
第6.AIガバナンスの高度化に向けた課題

公表した調査レポートの全体版はこちらからご覧いただけます。

【調査レポートの策定メンバー】

本レポートは、以下に掲げる政策提言ワーキンググループメンバーの皆様のご助言とAIGA会員企業のご協力のもと、AIGA事務局によって取りまとめられました。本レポートの策定にあたり、ご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

政策提言WGメンバー
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佐藤竜介(WGヘッド、東京海上ホールディングス株式会社)
・財津健次(楽天グループ株式会社)
・佐久間弘明(一般社団法人AIガバナンス協会)
・田中孝昌(株式会社リクルート)
・藤井達人(株式会社みずほフィナンシャルグループ)

AIGA事務局
事務局員 宮原瑞穂(主筆)
・事務局員 田中励雄
・事務局員 廣田早希